全国大会実行委員長 野村知栄
快晴の空の下で
2025年8月3日、真夏の太陽がまぶしい快晴の一日。東京・新宿の京王プラザホテルに、全国から青税の会員が集いました。
蝉の声が響く都会の真ん中で、私たちの全国大会は幕を開けました。


会場探しの苦難
開催準備は、会場探しから試練の連続でした。
人件費や食材価格の上昇、さらにインバウンド需要による宴会費の高騰。
都内十数件のホテルや会議施設へ、3か月以上かけて見積もりを取り寄せましたが、どこも前年の予算を大幅に超える金額。
やむなく、参加費は14,000円へと値上げせざるを得ませんでした。前年比4,000円の増額は、実行委員長として苦渋の決断でした。
東京近郊の会員には積極的に参加してもらいたい。
新入会員にもぜひ、この大舞台を体験してほしい。
そう願いながらも、参加会費が参加の壁になるのではと、胸の奥で痛みを感じていました。
シンポジウムと寸劇の工夫
例年同時開催してきたシンポジウムについても、今年は構成を見直しました。
各単位青税が発表する寸劇が、論文の趣旨から逸脱しないように調整。
その結果、どの発表も「問題意識」「提案内容」が明確に伝わり、ユーモアを交えながらも質の高いものとなりました。
会場からは笑いと拍手が溢れ、青税らしい知的で温かい時間が流れました。


国際交流のひととき
今年も韓国考試会から会長をはじめ8名の方々をお迎えしました。
酒井国際部長の案内で税務署や芳賀会員の事務所を視察し、日本の税理士業の現場を体感いただきました。
制度や文化は違っても、同じ「税」を生業とする者同士。言葉の壁を越えて交わされたまなざしに、確かな共感と友情を感じました。


支えてくれた仲間とホテルスタッフ

本来なら、実行委員長である私がスケジュールを組み立て、進行をリードすべきところでした。
しかし私自身の事情により準備が大幅に遅れ、各方面にご迷惑をおかけしてしまいました。
それでも、多くの仲間が率先して動いてくれました。夜遅くまで意見を交わし、細部を詰め、前に進めてくれた皆さんの姿は忘れられません。
そしてもう一つ、感謝を伝えたい存在があります。京王プラザホテルのスタッフの皆さまです。
会場設営から進行サポート、懇親会でのきめ細やかな対応まで、常にプロフェッショナルな姿勢で大会を支えてくださいました。裏方でのその尽力があったからこそ、全国からの参加者が安心して交流に集中できたのだと思います。まさに「見えない支え」に守られた大会でした。
大会が教えてくれたもの
当日、会場いっぱいに広がった笑顔と笑い声。
名刺交換をしながら生まれる新しいつながり。
「この瞬間のために、皆で力を尽くしてきたのだ」と心から思いました。
全国大会開催の先にあるのは、人と人との出会いであり、そこから広がる未来です。
結びに
運営に尽力してくださった全ての会員の皆さま、全国から集まってくださった皆さま、そして陰で支えてくださったホテルスタッフの皆さま。すべての方々に、心より感謝を申し上げます。
この大会が一人でも多くの会員にとって新たな一歩となり、全国青税の未来をさらに広げる契機となることを願ってやみません。



