【国際部】2023韓国税務士考試会との勉強会in名古屋

国際部副部長の安藤寛子です。

10月14日(土)、名古屋にて韓国税務士考試会との勉強会が開催されました。
新型コロナウイルスの影響で2019年の韓国ソウルでの開催から3年間、勉強会を開催することが叶いませんでした。この3年の間に国際部のメンバーは少しずつ入れ替わり、勉強会の開催準備から当日の流れまでを詳しく知る会員が少なくなってしまった中で、手探りで準備を始めました。

勉強会のテーマは「社会の変化と税理士の事務所経営」でした。
開催国がテーマを決めるという伝統に従い、山本前国際部長時代の国際部会で決定しました。

テーマの決定理由を正直に書いてしまえば、両国の税理(務)士にとって売上を伸ばすことは共通の目的であるはずだから、これをテーマの核とすれば、有意義な情報交換や学びの機会になるだろうという思いからでした。

テーマ決定後、全青理事のみなさまや各単位青税のみなさまに事務所経営に関するアンケートにご協力をいただき、そのアンケートを基に日本側のレジュメを作成しました。

あっという間に勉強会の日が近づき、韓国側からいただいたレジュメを読み、韓国側への事前質問を作成し、韓国側からいただいた質問に対する回答を作成し、勉強会当日の役割分担を決定し・・・、と国際部会の回数を増やして準備にあたりました。

勉強会当日、国際部の思いが通じたのか、両国の質問やそれに対する真摯な回答、積極的な発言は尽きることなく終了の時間を迎えました。懇親会も盛況のうちに幕を閉じ、韓国税務士の方々がほろよいの笑顔で手を振って帰られる後ろ姿をみて、とてもうれしく思いました。

私の勉強会の感想としては、日本と韓国では、申告に必要な情報の集め方に大きな違いがある点がとても興味深かったです。韓国はクレジットカード明細などほぼすべての取引資料が国税庁ホームタックスに集約され、税務士事務所は国税庁ホームタックスから取引資料を取り出して処理をするという業務フローに驚きました。

また、勉強会後半に韓国の税務士の方が「日本の方法では申告の元資料がしっかりそろっているかどうかどのようにわかるのか」という趣旨の発言を聞き、さらに両国の違いを実感しました。

勉強会の途中、両国の税理(務)士が同じ喫煙室で休憩している姿を見ながら、言葉と文化、業務の進め方が違えど、ご縁があり同じ時代に同業者として国家を動かす税金に関わっているのだなぁとそんなことを考え、私も明日からも税理士として頑張っていこうと気持ちを新たにしました。

最後に、韓国側とのやりとりから懇親会までの手配をしてくださった宮島国際部長、当日の司会と質疑応答の一助になればと、韓国側の参考資料に日本語訳の画像を一つ一つ添付してくださった山本前国際部長、通訳翻訳を担当してくださった東本さん、その他ベテラン国際部のみなさま、一緒に国際部会に参加したみなさま、大変お疲れさまでございました。たくさんのことを学ばせていただきました。

そして、勉強会に参加してくださった全青会員のみなさまに、心より感謝申し上げます。
今後も韓国税務士考試会のみなさまとの交流が続いていくことを願っております。

【勉強会】
【質疑応答】
受付の二人
【懇親会】
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